HANALOGHANALOGお役立ちコラム
ホーム › お役立ちコラム › 議事録と議事メモは何が違うのか|残す目的で書き分ける
← コラム一覧へ戻る
MEETING KNOWLEDGE

議事録と議事メモは何が違うのか|残す目的で書き分ける

「議事録を取っておいて」と頼んだら、箇条書きのメモが上がってきた。あるいは逆に、簡単な共有で足りる場面に、整った文書が出てきた。どちらも書いた人が悪いわけではなく、何を残してほしいのかが伝わっていないだけです。議事録・議事メモ・備忘メモの違いと、使い分けの基準を整理します。

目次
  1. 三つの違いは「誰のために残すか」
  2. 議事録:社内の共通の記録
  3. 議事メモ:出席者の手元の整理
  4. 備忘メモ:自分のためだけの記録
  5. どの会議にどれを使うか
  6. 取締役会など、様式が決まっているもの
  7. メモから議事録に上げる工程を軽くする
  8. 社内で決めておきたい二つのこと

三つの違いは「誰のために残すか」

議事録と議事メモの違いは、文章の整い方ではありません。読む相手が誰かという点です。ここを押さえると、どこまで手をかけるべきかが決まります。

  • 議事録:会議に出ていない人も読む。組織の記録として残る
  • 議事メモ:出席者が主な読み手。認識をそろえるために回す
  • 備忘メモ:書いた本人だけが読む。他人に渡す前提がない

読み手が広がるほど、書き方の制約は増えます。出席者だけが読むメモなら「例の件」で通じますが、半年後に別部署の人が読む議事録では通じません。逆に、自分のための備忘メモに敬体の文章を書く必要はありません。

社内でよく起きる行き違いは、この三つを区別せずに「議事録」という一語で頼んでしまうことから生まれます。依頼する側が読み手を言えば、書く側は迷いません。

議事録:社内の共通の記録

議事録は、その会議にいなかった人が読んで内容をたどれる状態にしたものです。したがって、次の情報が要ります。

  • 開催日時、場所(またはオンラインである旨)
  • 出席者と欠席者。社外の方は会社名と氏名
  • 議題
  • 決定事項。条件や適用時期を含める
  • やること。内容・担当者・期限
  • 決まらなかったこと。次に何がそろえば判断できるか
  • 作成者と、確認した人

最後の「確認した人」を入れている会社は意外と少ないのですが、ここがあると記録の性格が変わります。書いた人の解釈が混ざっていないかを誰かが見た、という事実が残るためです。あとから内容について疑義が出たとき、確認の経路が分かることは助けになります。

社外の人が読む可能性も考える

社内文書として書いた議事録が、取引先への説明や、監査の場で出てくることがあります。内容を偽る必要はありませんが、社内だけで通じる言い方や、個人への評価にあたる記述は、議事録には書かないほうが無難です。書くなら備忘メモの側に置きます。

議事メモ:出席者の手元の整理

議事メモは、会議が終わった直後に出席者へ回す短い記録です。目的は、その場の認識をそろえることに絞られます。

この段階で大切なのは速さです。会議の記憶が新しいうちに回せば、誤りがあれば出席者がその場で直してくれます。翌日に整った文書を出すより、終了後30分で箇条書きを回したほうが、記録としての正確さは上がりやすい。体裁を整える時間を、確認の早さに振り替える判断です。

  • 決まったこと、やること、持ち越しの三つだけ
  • 箇条書き。文の体裁は整えない
  • 固有名詞や数字は、聞こえたまま書いて「要確認」と添えてもよい
  • その日のうちに出席者へ回す

議事メモを回しておくと、議事録を書く工程が楽になります。出席者からの訂正が入った状態で書き始められるためです。「メモを回すぶん手間が増える」ように見えますが、書き直しが減るので合計の時間は短くなることが多いです。

備忘メモ:自分のためだけの記録

備忘メモは、他人に見せない前提の記録です。会議中に気づいたこと、相手の反応、確かめたいこと、自分の見立てを書き留めておく場所です。

これを議事録と同じファイルに書いてしまうと、面倒が起きます。「この取引先は値段で決める印象」といった主観の記述が、共有された文書に混ざると、思わぬところで問題になります。最初から別にしておくほうが安全です。

一方で、備忘メモを残す習慣そのものは役に立ちます。商談なら相手の懸念、採用なら面接での印象、仕入先との打合せなら言外の事情。こうした情報は議事録に書けませんが、次の判断には効きます。共有する記録と、自分のための記録は、用途が違うだけでどちらも必要です。

どの会議にどれを使うか

すべての会議に議事録を作ろうとすると、作成の負担で運用が止まります。会議の性質で分けてください。

  • 議事録を作る:経営に関わる会議、取引先との打合せ、品質や安全に関わる会議、人事や制度を決める会議、金額の決定をともなう会議
  • 議事メモで足りる:社内の定例、進捗確認、部署内の打合せ、ブレインストーミング
  • 備忘メモだけでよい:立ち話、短い相談、一対一の雑談に近いやり取り

境目で迷うのは、社内の定例会議です。多くの場合は議事メモで足りますが、そこで予算や人員の配置を決めるなら議事録にしておくほうがよい。判断の目安は「あとから経緯を説明する可能性があるか」です。説明する場面が想像できるなら議事録、想像できないなら議事メモ。この一問で、だいたい決まります。

記録を残さない会議があってもいい

すべての会議に記録を義務づけると、記録のための会議運営になってしまいます。5分の立ち話で決まったことは、関係者にその場で伝われば足りることもあります。ただし金額や納期が動く話は、短くても書いてください。短い会議ほど、記憶違いが起きたときに証拠が何も残りません。

取締役会など、様式が決まっているもの

会社の機関としての会議には、法令や定款で記載事項や保存期間が定められているものがあります。取締役会の議事録はその代表です。株主総会の議事録も同様です。

これらは、ここまで述べてきた「読み手に合わせて書く」という話とは別の枠組みになります。記載すべき事項や署名・記名押印の扱い、保存の期間は定めに従う必要があり、自社の都合で簡略化できません。該当する会議がある場合は、顧問の司法書士や弁護士など専門家に様式を確認してください。本稿で扱っているのは、こうした法定の議事録ではなく、日常の業務会議の記録です。

メモから議事録に上げる工程を軽くする

三つを使い分ける運用でいちばん重いのは、議事メモから議事録へ書き上げる工程です。ここで時間がかかると、議事録を作るべき会議でもメモ止まりになります。

HANALOGは、録音するだけで文字起こし・要約・決定事項・アクション(担当と期限)・今後の予定を自動で作成します。会議の直後に要点が下書きとして出てくるため、議事メモとしてそのまま回すことができ、同じ下書きを整えて議事録に仕上げる流れがつくれます。PCとスマートフォンのブラウザで使えます。対応ブラウザから、マイクとパソコンの音を録音できます(環境によってはマイクの音だけになります)。会議室に入れるボットは不要です。

議事録はWordとPDFで書き出せます。社内に議事録の様式がある場合は、Wordで書き出して項目を転記する使い方ができます。

下書きは、そのままでは議事録にならない

AIは間違えます。自動でつくられた下書きは、議事メモとして回すには十分なことが多い一方、議事録に上げるなら確認の工程が要ります。とくに次の点です。

  • 出席者の氏名、社外の方の会社名が正しいか
  • 決定事項に、条件や適用時期が落ちていないか
  • 金額・数量・日付が会議で出た数字と合っているか
  • 社内の略称や製品名が、音の近い別の語になっていないか

HANALOGでは、誤変換されやすい表記と正しい表記を登録しておくと、文字起こしと議事録の表記を置き換えられますが、それでも誤りが出ないとは言えません。確認は、その会議に出席していた人が行ってください。なお、会議の録音には参加者の同意が必要です。社外の方が同席する打合せでは、冒頭で録音することを伝えてください。音声は文字起こし後3日で削除(設定で残す場合も最大30日)、AIの学習には使わず、解約・退会から30日で全削除という扱いです。

社内で決めておきたい二つのこと

区別の考え方が分かっても、社内で共有されていなければ行き違いは続きます。決めておくのは二つだけで足ります。

  • どの会議が議事録の対象か:会議の名前を挙げて一覧にする。それ以外は議事メモでよいと明示する
  • 議事録に書く項目:上に挙げた項目から自社に要るものを選び、ひな型を一つ作る

一覧とひな型があれば、「議事録を取っておいて」の一言で何を作ればよいかが伝わります。逆にこの二つがないと、担当者ごとに粒度が変わり、あとから探すときに苦労します。

作成の手間を減らす工夫より先に、何をどこまで残すかを決めるほうが効きます。残すものが決まっていれば、書く作業は短くなります。有料プランの内容は料金ページをご確認ください。

メモにも、議事録にも。

HANALOGの無料プランは毎月3時間まで・期限なしで、クレジットカードの登録は不要です。カードを登録しないため、自動で課金されることはありません。

無料ではじめる →

執筆:一般社団法人中小企業販促・DX支援協会