定例会議で同じ話が繰り返される理由
定例会議に出ていて、「先月もこの話をした気がする」と感じることはないでしょうか。原因の多くは記憶力ではなく、記録の構造にあります。
- 議事録が「その日に話したこと」だけを書いた読み物になっている
- 前回決まった作業が、その後どうなったかを確かめる場所が会議にない
- 担当者が決まっていても、期限が書かれていないので遅れに気づけない
- 過去の議事録がどこにあるか分からず、そもそも参照されていない
一回ごとの議事録としては問題がなくても、回を重ねたときに線としてつながらない。これが定例会議に特有の弱点です。単発の会議なら記録は一枚で完結しますが、定例会議の記録は前の回から次の回へ引き継がれてはじめて役に立ちます。
「報告して終わり」の会議になっていないか
定例会議が形骸化しているとき、時間の大半が各担当の状況報告に使われていることがよくあります。報告は資料を読めば分かる内容であることが多く、その場で決めるべきことに時間が残りません。記録の形を整えると、この構造も見えやすくなります。議事録に決定事項がほとんど書かれていない会議は、議論ではなく報告に時間を使っている会議です。
積み残しを追える形にする
定例会議の議事録でいちばん効くのは、前回のアクションがどうなったかを最初に書く欄です。具体的には、議事録の冒頭に次の表を置きます。
- 前回決まった作業の内容
- 担当者
- 期限
- 今回時点の状態(完了/継続中/期限変更/取りやめ)
この欄があると、会議の冒頭の数分で前回からの進みが分かります。完了したものは消し、続いているものは次回へ持ち越す。取りやめるなら、取りやめたと書く。これを繰り返すだけで、積み残しが見えない状態はかなり減ります。
「継続中」が続いたら理由を書く
同じ作業が三回続けて「継続中」になっているなら、そこには何か事情があります。担当者の手が回らないのか、前提が変わって不要になったのか、そもそも指示が曖昧だったのか。状態だけでなく、三回目には一行の理由を添えるルールにしておくと、止まっている仕事の扱いをその場で決めやすくなります。放っておくと、期限の切れた項目が延々と並ぶ一覧になってしまいます。
毎回同じ並びで書く
定例会議の議事録は、毎回同じ順序で同じ項目を書くのが基本です。並びが揃っていると、読む側は見たい箇所へすぐたどり着けますし、書く側も迷いません。たとえば次のような並びです。
- 開催日時・出席者・欠席者
- 前回アクションの状態(上で挙げた欄)
- 今回の決定事項
- 今回決まったアクション(内容・担当・期限)
- 持ち帰りになったこと、次回に扱うこと
- 共有事項(決定ではないが知っておくべきこと)
- 次回の日時
順番に意味があります。決定事項とアクションを上のほうに置くのは、読む人がそこだけを見ても困らないようにするためです。議論の流れを時系列で書く形式は、読み返したときに要点を探しにくくなります。経緯を残したい場合は、共有事項の下にまとめて置くとよいでしょう。
出席者の書き方を揃える
細かいことですが、出席者の表記が毎回変わると、あとから検索したときに引っかからなくなります。氏名のみにするのか、部署名を添えるのか、社外の方は会社名を書くのか。定例会議では一度決めて揃えておくと、過去分を探すときに効きます。
議事録から次回のアジェンダをつくる
形が揃っていると、議事録がそのまま次回の下準備になります。今回の議事録の「アクション」と「次回に扱うこと」を抜き出せば、次回のアジェンダの骨格はできあがります。あとは新しい議題を足すだけです。
この流れにすると、アジェンダづくりのために別途時間を取る必要がなくなります。議事録を書き終えた時点で次回の準備が半分終わっている状態になり、定例会議の運営そのものが軽くなります。
逆に言えば、議事録から次回のアジェンダが作れないとき、その議事録は次につながる情報を持っていないということです。書き方を見直す目安として使えます。
長く続く議題の扱い
定例会議では、数か月にわたって議論が続く議題が出てきます。設備の更新、新しい取引先の開拓、社内の制度変更といったものです。こうした議題を毎回の議事録に断片的に書いていると、全体像が分からなくなります。
扱い方は二つあります。
- 議題ごとに通し番号を振る:毎回の議事録で同じ番号を使い、あとから番号で追えるようにする
- その議題だけの記録を別に持つ:経緯と現在地をまとめた一枚を用意し、定例の議事録からはそこを指す
会議の規模や議題の数にもよりますが、月に一度の会議で半年続くような案件であれば、後者のほうが扱いやすいことが多いです。定例の議事録はその回の動きだけを短く書き、経緯はまとまった一枚のほうで管理します。
毎週の作成負担をどう下げるか
形式を決めても、毎週の作成に一時間かかるようでは続きません。定例会議の記録が止まる原因は、たいてい担当者の負担です。
HANALOGは、録音するだけで文字起こし・要約・決定事項・アクション(担当と期限)・今後の予定を自動で作成します。定例会議のように毎回似た構成で進む会議は、下書きの形も安定しやすく、確認して整える作業から始められます。PCとスマートフォンのブラウザで使えます。対応ブラウザから、マイクとパソコンの音を録音できます(環境によってはマイクの音だけになります)。会議室に入れるボットは不要なので、社外の方が入る定例でも段取りが変わりません。
できあがった議事録はWordとPDFで書き出せます。社内で決めた定例会議の様式がある場合は、Wordで書き出して貼り付ける使い方ができます。
自動でつくられた下書きも、確認は残る
AIは間違えます。音声認識は聞こえた音と前後の文脈から言葉を推測するため、社内の略称や製品名が、音の近い別の語に置き換わることがあります。HANALOGでは、誤変換されやすい表記と正しい表記を登録しておくと、文字起こしと議事録の表記を置き換えられますが、それでも誤りが出ないとは言えません。共有する前に、決定事項・担当と期限・数字・固有名詞を確かめる工程は残してください。定例会議では出てくる言葉が毎回似ているため、よく出る語を登録しておくと確認の手間が下がりやすくなります。
録音は参加者に伝えてから
会議の録音には参加者の同意が必要です。定例会議は毎回同じ顔ぶれになりがちですが、初回に伝えたきりにせず、新しく参加する人がいる回では改めて伝えてください。録音データの扱いについては、HANALOGでは音声は文字起こし後3日で削除(設定で残す場合も最大30日)、AIの学習には使わず、解約・退会から30日で全削除という扱いです。
3か月続けたら見直す
定例会議の記録の形は、一度決めて終わりにせず、三か月ほど運用してから見直すことをおすすめします。見るのは次の点です。
- 書いているのに誰も読んでいない項目はないか
- 毎回「継続中」のまま動いていないアクションはないか
- 会議の時間のうち、決めることに使えている割合は増えたか
- 議事録が配られるまでの日数は短くなったか
項目を足すのは簡単ですが、減らすのは意識しないとできません。使われていない欄は外す。そのぶん、前回アクションの欄のように効いている部分に手間をかける。この入れ替えができると、定例会議の記録は続きやすくなります。
次の定例会議から、試してみてください。
HANALOGの無料プランは毎月3時間まで・期限なしで、クレジットカードの登録は不要です。毎週の会議で、議事録が配られるまでの日数がどう変わるかをお確かめいただけます。

